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あの”将棋ソフトの不正使用疑惑騒動”は避けられなかったのか? 私たちが日常で注意しなければならない一つの態度。

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現在の将棋界は藤井棋聖の存在もあり、注目の的となっています。この記事を書いているのは2020年8月18日ですが、明日はついに王位戦の第4局が福岡で行われるということで、私も中継を楽しみにしています!(AbemaTVの将棋チャンネルで中継されますね)

藤井棋聖が4連勝で木村王位からタイトルを奪取するのか、木村王位が意地と貫禄を見せるのか? 棋聖位に続いて、最年少での二冠&八段昇進がかかった本局、大いに注目されます。

将棋ソフト不正使用疑惑騒動が勃発

藤井棋聖の活躍で明るい話題の将棋界ですが、盛り上がれば盛り上がるほど、つい数年前(2016年~2017年にかけて)の”あの”騒動の影を意識してしまいます。

そうです…「将棋ソフト不正使用疑惑騒動」と名付けられた、暗く後味の悪い騒動のことです。将棋好きの人はもちろん、まったく興味のない人でもニュースに取り上げらることもあったので多くの人が知ることとなりました。

一言で言うと、三浦九段が対局中に長時間の離席を繰り返し、将棋ソフトを使用してカンニングをしていたのではないか、という疑惑・騒動です。

事件の詳細については渦中の先生方やマスコミやファン等の外野含めていろいろ発言されていますので、ここでは特に取り上げません。

※参考のサイトにリンクを張っておきます。

将棋ソフト不正使用疑惑騒動(Wikipedia)
騒動の動きや影響など概要がまとめられています。

「どうしても言いたいことがある」(iRONNA)
疑惑を向けられた三浦弘行九段へのインタビュー記事です。

結果報告書(日本将棋連盟)
日本将棋連盟が設置した第三者委員会の調査報告書です。疑惑についての調査・結果がまとめられています。

第三者委員会の調査で明かされた驚きの発表

結果報告書では、詳細に述べられているのですが、三浦九段への告発の根拠となった

対局中、31分間の離席

については、そもそも長時間の離席は存在しなかったことが確認されました。

状況証拠として挙げられた将棋ソフトとの一致率の高さについても、三浦九段よりも一致率の高い棋士がいることも分かりました。

当時は、将棋電脳戦でもプロ棋士が敗北し将棋ソフトが人間を凌駕したと言われている時期でした。

当事者として、将棋界を盛り上げていく先生方にとってもナーバスな時期だったのかもしれません。それでも、最初の一手(31分間の離席)について、一歩時間を取って確認することができれば…その後のあの騒動には発展しなかったのではないか…と思ってしまいます。

将棋でプロになるというのは、並大抵のことではないと言われています。最高の知力を持たれた方々でも最初の一歩を間違え、事実を誤認してしまうと、大変な一手を指してしまうのです…。(将棋で例えるなら、相手の手番なのに、自分の手番だと思い込んで、2度指してしまうようなものでしょうか。)

事実を確認する態度を疎かにしていないか?

考えるという行為は、自分が取り扱える「事実」を「解釈」し、頭の中でストーリーを組み立てていきます。考えるための最初の前提である「事実」が果たして本当に「事実」として取り扱って良いものなのか(今回の場合は、31分の離席)、私たちの生活の中でも気をつけなくてはならないことです。

同じような「事実」の誤認は、私たちの仕事でもプライベートでも、毎日のように遭遇します。人からの伝聞で伝わってきたことは、悪意がなかったとしても、誇張・省略・誤認などなどを経て正反対の情報になって伝わってくることすらあります。

百篇聞いてから人を疑え

とはよく言われますが、100回聞くまでもなく、1度でいいから事実を確認する。その態度が必要になってきます。

想像力豊かで推測・推論が得意な「頭の良い人」ほど、注意しなければならない点かもしれません。

そんなことを考えながら、明日は藤井棋聖と木村王位の王位戦第4局を観戦したいと思います。

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