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小林泰三氏、素晴らしい作品をありがとうございました。

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『玩具修理者』の小林氏、死去

2020年11月23日、小説家の小林泰三(こばやし・やすみ)氏がお亡くなりになりました。("たいぞう"ではなく、"やすみ"が読み方です)

享年58。がん闘病中だったとのことです(小林氏死去/スポニチアネックス)。謹んでお悔やみ申しあげますと共に、心からご冥福をお祈りいたします。

日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビューされた方で、私もデビュー当時からずっと新刊を楽しみにしている一ファンでした。

主な受賞歴

1995年 - 「玩具修理者」 第2回日本ホラー小説大賞短編賞 受賞
1998年 - 「海を見る人」 第10回S-Fマガジン読者賞国内部門 受賞
2012年 - 『天獄と地国』 第43回星雲賞日本長編部門 受賞
2014年 - 『アリス殺し』 2014年啓文堂大賞(文芸書部門) 受賞
2017年 - 『ウルトラマンF』 第48回星雲賞日本長編部門 受賞

小林泰三(Wikipedia)

数ある作品の中でも、私が一番お気に入りなのは、

『海を見る人』(2012年・早川書房)

です。

7つの作品の短編集となっており、

ホラー & SF & 切なさ

を兼ね備えた作品の世界観に魅了されました。

こんな説明文が添えられています。

「浜から来た少女に恋したわたしは、一年後の再会という儚い約束を交わしました。なぜなら浜の一年は、こちらの百年にあたるのですから」──時間進行が異なる世界での哀しい恋を描いた表題作、円筒形世界を旅する少年の成長物語「時計の中のレンズ」ほか、冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚愕の異世界七景。

『海を見る人』(Amazon)

今後、新たな作品を読むことができないと思うと、とても悲しいです…。

今まで、素晴らしい作品をありがとうございました。

今夜は『海を見る人』を再読し、小林氏からの贈り物であるこっち側にありそうでない、あっち側の「世界」を訪問したいと思います。

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