精神を見つめる

時間がかかる/足りない…そんな人に試してもらいたい時間術。パーキンソンの法則を味方につける。

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時間の悩みは、いつでも、どこにでもついて回るものではないでしょうか。

周りを見ると…世界は同じ24時間でできているはずなのに、なぜこんなにも結果が違ってしまうのか! 隣のデスクのあの人は、朝からゴルフの練習をして、会社では営業成績トップで…。社長の信任も厚ければ、プライベートも充実している…。

かたや自分は、何もかにもに時間がかかり、かといって特段成果が上がっているようには見えない…。

隣のデスクのあの人は…どうやって時間を作っているのでしょう?

そもそも時間は足りなくなるようにできている。

そもそも、時間は不思議と足りなくなるようにできています。どんなにたくさんあっても、余らないようにできています。

なぜなのか?? その答えの一つに「パーキンソンの法則」という言葉があります。

第1法則

仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則

支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。

パーキンソンの法則(Wikipedia)

イギリスの歴史学者であり政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソン(Cyril Northcote Parkinson)は、イギリスの官僚制を観察し、例えば

  • イギリス帝国が縮小していたにも拘わらず殖民地省の職員が増加していた
  • 役人の数は、仕事の増減に拘わらず、毎年5~7パーセント増えていた

例などが挙げられています。

このパーキンソンの法則を、生活へ応用をすると

  • 十分だと思って用意した「収納の大きい家」の収納は、いっぱいになる(必要かどうかに拘わらず)
  • 仕事をするのに準備した時間は、すべて使い切る(成果物の完成度に拘わらず)。
  • 稼いだお金は、すべて消費する(使わなくてはいられない)。

といった風に、

用意したものはすべてなくなる

と言い換えることができます。

パーキンソンの法則があるのは分かった。ならどうする?

厄介な習慣・考え方・行動様式が私たちに備わっているのは分かりました。

では、どうすればいいのでしょうか…?

ずばり、その答えは、

初めから使える時間を制限してしまう

です。

用意した時間をすべて使ってしまう

だから時間が足りない

のです。なら

最初からたくさんの時間を準備しなければよい

のです。

かといって、実際に時間を減らすとなったら、少し恐怖を感じますよね。今まで10の時間がかかっていた作業を5の時間にしたら…。果たして終わるのか?? 

そんな不安を解消し、時間を増やすために、例えば、次の方法が有効です。

1.完璧主義をやめる方向を目指す

完璧がありえないこの世界で完璧を目指すことは、破たんへの道です。日常には「学校の0から100で表される人工的なペーパーテスト」は、管理された極一部の条件でしか存在しないのです。

完璧やめて、一度公開したものを状況に合わせてバージョンアップさせていく、そんな態度が求められています。

しかも完璧主義をやめたからと言って成果物の質は大して落ちません

もちろん、最初から「手を抜く」ことに「完璧」を目指してしまっては本末転倒ですので、最初は「そういった方向性を目指す」程度で構いません。

2.最初から多くの時間を設けない仕組みを作る

上の「そういった方向性を目指す」と心に決めるだけでは、十分ではありません。心で決めた後は、その心をサポートする手段を準備します。

用意した時間を、使い切ってしまうのであれば、最初から多くの時間を準備しないようにすればいいのです。

「この仕事には○○分」というように、最初から時間を区切ってしまうのです。

例えば、タスクと時間を管理するウェブタイマーが無料で使えます。リンク先で紹介している時間管理術・ポモドーロテクニックも、すぐに効果を実感できる実践的な手法です。

まずは、取り組んでいた時間を強制的に減らしてみましょう

用意した時間を使い切ってしまう”傾向”があると分かりました。

「難儀だな…」と嘆くこともできますが、傾向の逆をついて、積極的に利用してしまうこともできます。

失敗しても構いません。身の回りの小さなことで一度試してみるのです。

もし自分に合わなければ、いつでも元のやり方に戻せます。

早速目の前のタスクから「完璧主事」を抜いて、「タイマーで時間を区切って」取り掛かってみるのはどうでしょう?

★今日の試してみたいことメモ★

  1. 今の生活の中で、より短く済ませたいタスクとしてどんなものがあるか挙げてみる。
  2. そのタスクの中から一つ選ぶ。
  3. 「完璧主義」を避けて、「ウェブタイマー」を使って、実際にタスクに取り組む。
  4. 集中してタスクに取り組む
  5. 実際にどうだったか(時間はどうか、質はどうか…)を振り返る
  6. もし、有益そうであれば、次のタスクにも同じように取り組んでみる。

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