反応して傷つく「私」
何気ない一言に過剰に反応してしまう。そのような事はないでしょうか?
「普段はそんなことないなぁ」という人であっても、睡眠不足だったり、大きなストレスがかかっていたりすると、そんな言葉に反応しやすくなることもありますよね。
![「低評価の口コミで落ち込むぼっち」の写真[モデル:大川竜弥]](https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/TS1306_TP_V.jpg)
今はあまり聞きませんが、受験生が家族にいると、「落ちた」や「滑った」などの不合格を連想させるような言葉はNGワード、なんてご家庭もあったといいます(本当でしょうか? 私の家族は、私が受験生の時、わざとNGワードを使ってからかってくるような「温かい」家庭でした(笑))。
受験の時に限らず、職場や家庭で、いろいろな言葉を聞いたとき、ふと反応してしまう・・例えば、こんな言葉はどうでしょうか?
「部屋、汚いなぁ」
妻が、夫が、そんな言葉をぼそっと独り言のようにつぶやく。独り言だけど、こっちにも十分聞こえるぐらいのボリュームで。
そんな言葉を聞いたとき、どんな感情が沸き上がるでしょうか?
「それ、俺(私)に対する当てつけ?」
「私がさぼってるっていうの?」
「もっとしっかりやれってこと?」
「なによ、あんたはいつも遊んでいるくせに!」
「うるさいわね、そんなこと分かってるよ!」
・・・
感情が揺れ動きますね。心の中だけに留まらず、その一言が原因で喧嘩勃発! 一日がストレスフルの状態でスタート・・・。そんな展開も想像できます。
他の捉え方はないか?
でも、例えば反対に「ほんと、汚いな~。一緒に掃除する?」
なんて返すこともできるわけです。
この二つは、何が違うのでしょうか?
大きな違いは「評価」か「事実」です。
言葉の中に「(自分への)評価が含まれていると感じる」か「事実について述べていると感じる」かの違いではないでしょうか。
「部屋が汚いなぁ」
↓
・相手の自分に対する評価が行われた!
・評価を下げられた!
そう感じた時に、反発が起こるのではないでしょうか。
もう一つの対応は
「ほんと、汚いな~。一緒に掃除する?」
↓
・部屋が汚い、という事実に注目。
・誰にも評価を下していない。
・良いとも悪いとも言っていない。
ということができます。
相手の言葉に対して「評価が行われた」と捉えるのか、「事実を述べた」と捉えるのかによって心の反応が変わってきますね。
これは、何も家庭だけでなく、職場でも使えることではないでしょうか?
例えば、上司がボソッと「仕事、遅いな」とつぶやいた。といった場面でも同じかもしれません。
その言葉は「評価」の言葉なのか、それとも「事実」の言葉なのか?
「評価」と「事実」に注目して、耳に入ってきた言葉に反応すると、いつもより心安らかに過ごせる時間が増えるかもしれませんよ。
★今日の試してみたいことメモ★
- 誰かに言われた言葉で、感情が動いて反発したくなった瞬間に気づく。
- その時、自分が言葉を「評価」として捉えているのか「事実」として捉えているのかに注目する。
- もし、「評価」しているとしたら、「事実」として捉えなおすことができないか検討してみる
