感情と向き合う

あなたが傷ついたその言葉、相手は無頓着。何も「覚えちゃいない」

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その一言の破壊力

毎日の生活の中で、傷つけられること、ありますよね。

「まだやってねえのかよ。早くして」

「おっせーなぁ」

「(ワザと聞こえるような小声で)使えねえな・・・」

「そもそも、ダメだろ」

「え、自分で考えた結果がそれ?」

「・・・(無言のため息)」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」の写真[モデル:たけべともこ]

家から一歩出れば、そこは戦場か、と思うほど、言葉の暴力、仕草の暴力に溢れています。

一時的に気分が落ちてしまうことがあるのは、ある程度しょうがないのかもしれません。

気分が落ちたとしても、ゆっくり眠ったり、趣味に没頭したり、生活の中で上手にリフレッシュやリラックスをすることができるのであれば、大きな問題にはならないかもしれません。

でも、毎日の生活の中で、うまく対処できず、心に無理をさせ、心の中にため込んでいってしまい、日常生活に問題が出てくるようだと心配です。

精神的な暴力に晒され続ければ、心が持ちませんし、精神がやられると、体調にも影響してしまいます。

無理を続ければ、うつ病などのリスクも高まりますし、それでなくても、

”毎日を楽しく過ごせていない”

というのは、それだけで苦しいです。

そんな時に、思い出す私の体験があります。

相手は全く覚えていない

それは、「そもそも相手は自分の「言葉」や「仕草」について対して気にしていないし、覚えてすらいない」ということです。

昔私が働いていた職場で、ある同僚A(女性)が同じ職場の男性Bに向けてこんなことを言いました。

どんな流れでそうなったのかは不明でしたが、

「あんたが結婚できたのは相手が外国人だからだかんね。日本人なら見向きもされないからね」

という言葉です。

私以外にも、何人か同僚がいたのですが、空気は、一瞬で凍りますよね(笑)。ドラマのようなワンシーンでした。

(おい、A、何言ってんだよ!!)

という空気です・・・。

言われたほうの男性Bは激怒するかと思いきや、「いや~、Aさんは手厳しいなぁ~」なんて頭を掻きながら穏やかな声と表情(笑みさえ浮かべて!)で対応されていていました。

「聖人か!?」

私は、その光景が今でも脳裏にはっきりと浮かびます。

暴言を吐いたBはその後・・・

さて、そんなショッキングな出来事がありましたが、私はその職場を退職することになりました。

そして1年ほど後、私は偶然Aと再会しました。

ちょっと時間があったので、喫茶店で少し話し込んだのですが、そこでBの話題になりました。

私は思い切ってAに切り出しました。

「ねえA、ほら、昔、Bに・・・って言ったじゃん? 覚えてる?」

それに対して、彼女の答えは

「え、何それ、そんな失礼なこと言ったの? 私が?? 嘘でしょ!?」

Bは驚いていました。そして、私は、唖然としていました。

このBの答えが強烈すぎて、その日何を話したのかは、これ以外まったく覚えていません(笑)。

もちろん全部がこんな風だとは言いませんが、私たちが深く傷ついた言葉に対して、言った本人は大して気にも留めていない、というのはよくあることですよね。

そんな言葉に影響されるのは「悔しく」ないですか?

だって、こんなに苦しく、夜も眠れないぐらい悩んで、胃が痛み、食欲もなくなり・・・でも、言った本人は覚えてすらいないんですよ!

私は、暴言を吐かれたBが実際にどう思っていたのかは分かりません。

でも、この体験を思い出すたびに、私はBのあの時の笑顔を思い出します。

では、どうするか。

まずは、言葉の嵐の暴風に晒されたとき、

「相手は、どうせ大して考えてもいないし、覚えてすらいない」

と心で唱えるのはどうでしょか?

とは言っても、そんなに簡単じゃないですよね。

こんな言葉で悩みが解決するほど簡単じゃありません。こんな言葉で解決するなら、そもそも悩んでなどいないわけです。

言葉の暴力に晒されたその瞬間、私たちが感じる痛みは、苦しみは現実です。

相手が大して考えてもいないとか、どうせ覚えてすらいない、などそんなことはその瞬間はどうだっていいんです。

谷口崇という作家がこんなイラストを描いています。曰く

「やまない雨はないとかじゃなくて 今降ってるこの雨がもうたえられないっつってんの」

withnews(引用)

まさしく、「その通り!」ですよね。

それでも、傘をさす

それでも、「相手は、どうせ大して考えてもいないし、覚えてすらいない」という気づきや言葉は「傘」のようなものかもしれません。

確かにずぶ濡れになってしまっています。体中ずぶ濡れ。服は気持ち悪く張り付き、髪からは雨が伝い落ちていきます。雨は降り続きます。

もう傘をさすにも遅すぎるように感じます。それでも「傘」をさします。傘をさしたからといって、濡れた身体は濡れたままです。

それでも、傘をさし、手で濡れた顔をぬぐいます。一瞬ですが、顔にまとわりついた雨のしずくを払うことができます。

確かに服が濡れてしまっている今、顔の雨のしずくが取れたところで何になる? と思うかもしれません。

あまりにも、効果が少ない。

でも、体のごく一部であっても、一瞬であっても、濡れていない場所を作ることができました。

この事実が明日を生きる勇気につながるのでは、と思うのです。

せっかく生まれてきたんです。他人の思慮無い言葉や仕草“ごとき”でダメージを受けている時間はありません!

★今日の試してみたいことメモ★

1. あなたが傷ついた言葉を1つ思い出す。

2. その言葉を言った相手が「実は、対して考えてずに口走った言葉であり、そもそも言ったことすら覚えていない」と想像してみる。(直接相手に確認するのもいいですが、ハードル高いので、“想像”で!)

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