「○○をやるぞ!」。その決意を殺さないために
私たちは、今まで何度も決意してきました。少なくとも私はそうでした。そして何度も自分を裏切ってきました(苦笑)。
決意したことを守れない。これは辛いことですよね。
「自分はなんて意志が弱いんだ」
「意志がもっと強ければ・・・」
そんな思いが何度頭をよぎって自己嫌悪に陥ったことか!
問題は、私たち人間は「頭が良すぎる」こと
私たちは、どうしてそんなに決意したことを守れないのか? その問いを持った時に思いあたるのは、「私たちが、頭が良すぎる」ということです。
私たちは、未来を想像することができます。そして、それが動物と人間の違いとも言われています。
確かに私たちは、将来のために、といって勉強したり、資格を取ったり、貯金をしたり・・・。時には希望を抱いたり、不安に駆られたりしながら、計画を立てたり将来に備えています。
でも、この「人間」たらしめている「未来を想像する」という知性があるがゆえに、私たちを苦しめることもあるのではないでしょうか?
やりたいことはあるが、億劫で後回し(あるあるですね^^)
例えば、ブログを書こうと思い立つとします。大学受験のために勉強しようと決意したとします。朝早く起きて仕事を片付けようと計画を立てたとします。
でも、できない。それはなぜでしょうか?
それは、私たちが「頭が良すぎて」先を見通してしまうからではないでしょうか?
ブログを書くにしても、テーマを決めて、資料を集めて、文章を書いて、推敲して、レイアウトを決めて、投稿して…。
勉強するにしても、今日は数学、明日は英語、模擬テストの対策も立てなくてはいけないし、予習や復習も必要だ、学校の中間テストも迫ってきている…。
早起きするには、まず目覚まし時計を止めて、睡魔と闘いながら、温かい布団から抜け出さないと…。
みんな、「決意」をしたあとに、その後の「道筋」や必要な「時間」・「労力」、を想像し、それに値する「見返り」を求めてしまいます。
「決意」よりも重いもの
怖いのはこの「決意」の後ろに見え隠れする「道筋」や「時間」や「労力」や「見返り」です。
私たちが行動できるのは、「いま、この瞬間」だけですが、頭はとてもいいので、先の先まで見通して(見通してしまっているように)思えてしまいます。
そして、「決意」と「道筋・時間・労力・見返り」を天秤にかけ・・・
「決意」<「道筋・時間・労力・見返り」
と思ってしまったとき、一切の行動をやめてしまうのではないでしょうか。
そんな時は、やりたい行動の最初の一歩目だけに集中する
では、どうすれ良いでしょう?
そんなときは、本当に最初の一歩を踏み出すことだけに集中してみるのです。「決意」の後に続き「決意」を実行に移す最初の一歩…。
- ブログを書くのであれば、「パソコンの前に座って、Wordを開いてみる」
- 勉強するのであれば、「勉強するしないはともかく、参考書or教科書のページを開く」
- 朝早起きするのであれば、「眠い目を擦りならが、目覚ましを止め、布団を腰までめくる」
一歩を踏み出せれば成功
本当にちょっとした一歩、成果というにはあまりにも少ないかもしれません。他人が見たら動きが少なすぎて「何をしようとしているの?」か全くわからない程度の変化です。
でも、それで大成功なのです。
「何かをしようと決意して」 「そのための小さな一歩の計画を立てて」 「その通りに実行できた」 のですから!
もうこれは、「大成功」と呼ばずに何でしょう!
「達成目標」に囚われないで
この時、あまりの達成したことの小ささに自己嫌悪になったり、目の前の達成したことと本当は達成したいこととの大きさを比較して落ち込んだりしないでください。
取り組む課題が簡単ですぐできるものであれば、達成目標も役に立つかもしれません。でも達成までに何年もかかるようなものに取り組もうとする場合は、達成目標が大きすぎて打ちのめされてしまうことになるかもしれません。
そして、
「どうせ達成できないなら、そもそも取り組まなくていいや」
と「決意」を見なかったことにしてしまうのです。
五十歩百歩と言うけれど・・・
五十歩百歩と言う言葉があります。戦場で五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士を笑ったのを見て笑ったが「逃げたことには変わらない」と断じたという故事から来ています。
私たちが達成した小さな一歩は、それこそ五十歩ではなく、一歩かもしれません。それでも、まったく動かない“ゼロ歩”を選んだ自分は、“一歩”だけでも前に進むことを選んだ自分を「お前、一歩しか進んでねえじゃん!」と笑うことができるでしょうか?
今日、一歩前に踏み出しました。それはもう「逃げたことには変わらない」→「進んだことには変わらない」のです。
今まで踏み出すことをためらっていた、その一歩。今日、一緒に踏み出しませんか?
★今日の試してみたいことメモ★
1. 前々から「決意」して、その度に失敗してきたことを一つ思い浮かべる。
2. 「その決意」を達成するための最初の本当にどうしようもないほど小さな一歩を考えてみる。
3. 実際に実行する。
4. そして、一歩を踏み出す。
にほんブログ村