感情と向き合う

『武士の家計簿』に学ぶ、将来が不安な時だからこそすべき行動とは?

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激動の時代を生きてのいるのは、私たちだけではない?

今は、「不安」や「恐怖」という言葉が不本意ながら、似合う生活を送る事態となってしまっています。

2020年4月現在、日本だけでなく、世界中で、新型コロナ肺炎が問題になっています。ここ数か月で世界の価値観や人々の行動が大きく変化し、先を見通せない状況となっています。

月並みな言葉ですが「激動の時代」という言葉がピッタリな状況ですし、この危機が何ヶ月(もしくは、考えたくないですが…年単位となってしまうのでしょうか)続くのか、想像すると、暗い気持ちになってしまいます。

 

職が消える? その時、先人(武士)は?

では、コロナ以前に「不安」や「恐怖」がなかったか、というと、そんなことはありません。

コロナ以前は、便利さとともに、働く人の恐怖の対象として、「AI」の存在が取り沙汰されていました。

「AIが職を奪う!」

という論調ですね。

2015年には野村総合研究所と英オックスフォード大学の研究者が、日本の労働人口の約49%が、今後10年~20年の間に、人工知能やロボットで代替することが可能という試算を出しました(日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に~601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算~(野村総合研究所))。

……結果を聞くと、恐ろしい、ですよね。

ただし、このような激震が社会に起ころうとしているとき、というのは、私たちがはじめてなのでしょうか? 決して、そんなことはないですよね?

ないのであれば、先人たちが、どのように絶望し、どのように立ち上がり、どのように生き抜いてきたのかを学ぶことが、私たちの視野を広げてくれるかもしれません。

武士が消える!?そのとき『武士の家計簿』の一家はどうしたか?

ベストセラーとなり、映画化もされた幕末から明治期にかけての武士の物語に『武士の家計簿』があります。

『武士の家計簿』(磯田道史著)は加賀藩の「御算用者(会計担当者)」を勤めた猪山(いのやま)家の資料を元にした書籍で、多額の借金を抱えた貧乏士族の物語です。

息子の元服(成人式)の時に、祝いの鯛を買うお金がないため、鯛の絵を書いて乗り切る様子など、武士の生活の様子を浮かび上がらせ、現代を生きる私たち教えてくれています。

そして、幕末~明治といえば……武士という身分(職業)が消滅していく時期でもあります。

当然、猪山家も例外ではありません。彼らも、借金地獄に苦しみながら、士族が士族として生きていけない時代を乗り越えていきました。

どうやって乗り越えていったのか、具体的な内容は書籍に譲ります(残念ですが割愛!)が、代わりに、磯田先生の言葉を載せてみたいと思います。

大きな社会変動のある時代には、「今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力をもっているか」が人の死活をわける。かつて家柄を誇った士族たちの多くは、過去をなつかしみ、現状に不平をいい、そして将来を不安がった。彼らに未来はきていない。

(中略)一方、自分の現状をなげくより、自分の現行をなげき、社会に役立つ技術を身に着けようとした士族には、未来が来た。

(中略)人にも自分にも、このことだけは確信をもって静かにいえる。恐れず、まっとうなことをすれば、よいのである……。

『武士の家計簿』(磯田道史著) あとがき、より

家柄を誇り、過去を懐かしみ、現状に不平を言い、将来を不安がった、彼らには、未来がこなかったのです。

※ 実は以前、仕事の打ち上げの際、磯田先生とご一緒する機会があり、幸運にも隣に座り先生を独占することができました(笑)。天ぷらを食べながら、江戸時代の外国との交流に関して、即席の講義をしていただきました。テレビで拝見すると、その時の楽しいひと時を思い出します。

職がなくなったその時、この言葉に救われた。

私も勤めていた会社をクビ(任期満了にて、契約延長ナシ)になったことがありますが、そんな時、この言葉に救われました(その時の体験談はこちらにまとめました)。

社会に役に立つことは何か、を考え、恐れずまっとうなことをすればいいのです。

歴史の先人たちができたのです。私たちにできない道理はありません(……難しいかもしれないれど…)。

ギブアップするのは、別に今日ではなくてもいいですよね?

武士という身分(職業)が消滅しながら、幕末~明治を逞しく生き抜いた先人に学ぶことは、「コロナ」というパンデミックや、AIという「令和の明治維新」に立ち向かわなくてはいけない私たちにも、大いに参考になり、勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

まだまだ、あきらめるには、早すぎるはずです。

★今日の試してみたいことメモ★

  1. (磯田先生の言葉から引用して……)今いる組織の外に出ても、必要とされる技術や能力をもっているか?
  2. 自分の現状をなげくより、自分の現行をなげき、社会に役立つ技術を身に着けようとするとしたら?
  3. ↑の2つの質問にどのように答えるか考えてみる。
  4. 考えたうえで、今日できる最初の一歩は何か、考えてみる。

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