技を会得する

全部中途半端!を積極的に利用する。完璧に終わらせないから起こる「いいこと」。

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最初の一歩を踏み出しておく

私たちには、いろいろな「気持ち悪いこと」がありますが、例えば、中途半端、はどうでしょうか?

やりかけのまま、置いておくのが気持ち悪い。時間があるならとにかく早く終わらせてしまう。会社や学校には、一人はそんな事務員さんがいますよね(私には、なかなかできない芸当です。感嘆!)。

完璧主義な人は、「気持ち悪い」がさらに進んで「完璧にできないなら、そもそも取り組まない」なんてことになっている人も、いるかもしれませんね。

やりかけで仕事が溜まっていくと、どんどん気持ちも沈んでいきますし、仕事の効率も落ちてきてしまいます。

仕事が溜まりにたまり、気持ちが身動き取れなくなってしまったときには、残されたタスクを一つづつ愚直に終わらせていく、という方法が有効ではあります。

「積まれた本と、徹夜で調べものをする様子」の写真[モデル:Max_Ezaki]

ありますが・・・、今日はその反対、

わざと中途半端にすることによって効率を上げてみよう!

という話をしてみたいと思います。

最初の一歩を踏み出すことだけを目標にするという記事にまとめましたが、この方法は、仕事を一つ一つ終わらせていく、という技からは反対を行っているように見えます。

矛盾でしょうか?

中途半端なものをワザワザ作り出すメリットとはいったい何なのでしょうか?

その答え、ツァイガルニク(ザイガルニック)効果とは

ツァイガルニク効果という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

『ウィキペディア(Wikipedia)』 ツァイガルニク効果

というものです。

つまり、達成してしまったものよりも、やりかけとなっていて、完了していないものの方が気になってしまう、という“効果”です。

この効果を狙い、完了できるところもワザと未完了にしておくのです。未完了にすることで、いつもそれが「頭のどこかに引っかかるようにしておく」のです(ネットでは、仕事術(場合によっては恋愛のテクニックとして)として取り上げられている例が多いようですね)。

私もこのブログを書くときは、一度に書き上げてしまいたい欲求が出てきます。が、あえて、タイトルだけ書く、見出しだけ書く、資料を集める、写真を選ぶ、内容を書く、校正する…というように少しずつ進めるようにしています。

そして、書き上げてアップし終わったときも、そこから2~3分だけ粘り、次の記事のメモを残してからPCの電源を落とすようにしています。

このようにして、いつも頭にブログが引っかかるようにしています。

仕事や勉強での応用

このツァイガルニク効果を利用して、仕事でも積極的に利用することができるのではないでしょうか?

キリのいいところまで仕事をして、そこから少しだけ(ほんの数分)準備をして帰宅することで、気持ちを切らさずに次の日につなげることができる。

気が乗らない仕事でも、最初の5分だけ取り組んでおくと、次に取りかかるときに、取り掛かりが少し楽になる。

などの効果が期待できるのではないでしょうか?

ただし注意点あり

もちろん注意もあります。ツァイガルニク効果を使うと、多かれ少なかれ、頭が注意力をそちらに注意を向けてしまいます。

  • 完全にリラックスしたい場合
  • すでにたくさんの「中途半端」な案件を抱えていて頭がリラックスできていない場合
  • 心身ともに余裕がない時

などは状況によってはストレスを抱え込むだけ、という結果になってしまうかもしれません。

能率を上げるための仕掛けが、かえって心身にダメージを与えてしまっては敵いません…。使うタイミングと体と精神への負荷を考えて、まずは試してみるのはどうでしょうか?

今まで億劫がって取り組むのを後々にしていた事柄に取り組むことができるかもしれませんよ。

★今日の試してみたいことメモ★

1. やりたいと思っている事柄を思い浮かべる

2.実際に取り組む

3.あえて最後まで終わらせず、中途半端な状況にしておく

4.次の日、改めて取り組み完成させる。

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